症例3 40歳代 女性

●鑑別診断
子宮筋層と置き換わるような形状の病変である。また、CT画像上膀胱、周囲結合織への浸潤も疑われた。肝転移、遠隔リンパ節転移などは認められないが、下大静脈に進展する腫瘍塞栓の描出も認められた。画像上悪性腫瘍を考えることは必須であるが、典型的な子宮体癌、頚癌の所見でではなく、内膜間質細胞肉腫などの特殊な子宮肉腫、子宮に病変多発している点からは変性を伴った多発子宮筋腫、また、特殊であるが浸潤性の子宮筋腫も鑑別として考えられる。
 
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       並木 珠、児山 健、最上拓児、内山眞幸、原田潤太
       山口 裕、小峰多雅、大村光浩



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