症例7: 20歳代 男性

臨床症状:左反回神経麻痺、舌運動障害
 
●提示画像(画像をクリックすると拡大された画像がみられます)

左側頭骨の頚静脈孔が拡大していて、内部に石灰化もしくは骨片を含むsoft tissueを認めます。
 

脳MRI拡散強調画像
Diffusion 画像ではmassに相当する部位に脳実質と同じ程度の信号が認められています。
 

T2WIでもmassはhigh intensity を示しています。
 

T1強調画像
T1WIではmassは脳実質より軽度low intensity を示しています。
 

造影MRI
造影後のaxial像で、腫瘤が不均一に染まっているのがわかります。
 

Coronalでも不均一な染まりがよくわかります。
以上の画像所見により内部に石灰化もしくは骨化を含む腫瘍を頭蓋底にみとめ、chondromaかchondrosarcomaを疑いました。
脳外科で手術をして次が病理(最終診断)の結果です。
 

 
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moderator :高柳美樹, 吉田英夫, 淺井佐江, 天羽 健


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