症例2:60歳代 女性

最終診断

Radiation-induced Osteosarcoma

Radiation-induced osteosarcoma
・潜伏期は4-42年で、平均11年
・80Gy以上の照射で発生の危険性が増加する(30Gy以上で発生の報告もある)
・頭頚部発生が最多
・5年生存率:23-59%
・Radiation-induced sarcoma
  骨肉腫(最多90%)>線維肉腫>軟骨肉腫>悪性線維性組織球腫

診断基準
・初病変治療時に放射線治療で誘発された病変があってはならない
・照射野に発生しなければならない
・潜伏期は少なくとも4年でなければならない
・肉腫の組織診断が得られなければならない

画像所見
・骨腫大、強い骨破壊、骨新生や骨硬化、病的骨折、軟部腫瘤を形成する
・骨膜反応は稀
・長管骨以外にも発生(腸骨、脊椎骨など)
・高齢者にも発生

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Moderator:薄井 庸孝

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