症例9 50歳代 女性

手術所見

皮膚を全層切開すると、無色透明の腫瘍。大きさ16×10×5mm大の検体。

診断:ガングリオン Ganglion
ガングリオン Ganglion
  • 手、手関節、足などの関節近傍の伸側の皮下に好発する嚢状構造。
  • 組織学的には、表面を被覆する細胞のない腔が線維性組織によって囲まれており、腔内には粘稠な液が認められる。
  • 関節包や腱鞘の結合組織の粘液変性により、
  • 嚢状構造が生じると考えられる。
      → 関節包の付着部、靭帯、腱鞘から起こる。
  • 症状:痛み、関節の運動障害などが起こりうる。
  • まれに、関節内、骨内、骨膜下に起こることがある。
  • 治療は腫瘤摘出であるが、再発することがある。
鑑別診断へ
症例提示へ

Moderator : 松迫 正樹