症例6 30歳代 男性

1年ほど前から左下顎骨体外側(頬部から顎角にかけて)が急に腫脹し、それ以来腫脹が残存。下顎骨の腫瘤性病変目的の鑑別,精査目的にてCT,MRIが施行された。


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CT

CT 所見のまとめ

  1. 左下顎骨体部〜歯槽骨外側に沿うように進展する境界不明瞭な軟部腫瘤。
  2. 顔動脈や静脈はこの腫瘤にinvolveされる。
  3. 左下顎骨の皮質は保たれる。
  4. 左顎下節の多発腫大。

MR


左:T1WI AXI 右:T2WI AXI


STIR Obl COR


左:T1WI FS+CE AXI 右:Obl COR

MR 所見のまとめ

  1. 左下顎骨体部外側に沿う境界不明瞭な軟部腫瘍。
  2. T2WIで低〜淡い高信号、T1WIで低信号。
  3. 全体に比較的強く不均一な造影効果。
  4. 内部に拡張した顔動脈などが進入。
  5. 腫瘍の進展範囲は前回CT時とほとんど変化なし。

 
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Moderator : 岡本 嘉一