SFTは、成人、中高年に発生する比較的まれな腫瘍で、1931年に報告された。
以前、限局性中皮腫と命名されていたが、最近では未熟間葉系細胞由来と考えられている。
現在、軟部組織や、乳腺、肝、腎、膀胱、神経系などあらゆる部位に発生することが分かっている。
胸膜に発生するSFTは
発生頻度:10万人当たり2.8人
発生部位:臓側胸膜が70%、壁側胸膜が30%、有茎性66%、広基性33%と報告されている。
治療:基本的には切除が必要、腫瘍基部より1〜2cmのマージンを取るべきとされている。
再発:再発は15%とされており、そのほとんどが切除部位付近であり、有茎性よりも広基性のものに多かったとされている。
悪性:12%が悪性であったと報告している。
悪性のものは、組織学的には、細胞密度や、分裂像が判断に有用であるが、画像上は、出血や壊死が捉えられれば悪性の可能性を予想することができる。
また、再発に伴って、病変の組織像が悪性化していく可能性も報告されている。
SFTはMRIでの所見が報告されているが・・・
典型的には、T1WI、T2WI 、ともに低信号になると報告されている。
しかし、MRIの信号は、腫瘍内の構成にてさまざまに変わる。