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第328回東京レントゲンカンファレンス
2011年5月26日
症例5 70歳代 女性
    脊髄梗塞
spinal cord infarction


 

Imagin Finding
  T2WI
・脊髄円錐に線状の高信号域を認める
・灰白質を侵し、一部は前角に一致する
・軽度腫脹を伴う
 

造影T1WI
・円錐左側優位に、造影効果を認める
・馬尾前根に造影効果を認める

 
   
T2WI   造影後脂肪抑制T1WI   造影後脂肪抑制T1WI


脊髄腫大を示す疾患
  ・脱髄
 −ADEM
 −MS
 −突発性急性横断性脊髄炎
 −視神経脊髄炎

・感染症
 −脊髄内膿瘍
 −HAM
 −寄生虫
 −HIVに伴う脊髄病変
  ・脊髄腫瘍
 −原発性
 −転移

・炎症
 −サルコイドーシス
 −SLE
 −Sjögren症候群
 −癒着性くも膜炎
 −アトピー性脊髄炎
  ・脊髄空洞症

・亜急性壊死性脊髄症を起こす疾患

・脊髄血管障害
 −脊髄梗塞
 −脊髄硬膜動静脈瘻
 −脊髄髄内動静脈奇形
 −脊髄髄内出血


神経根に増強効果を認める疾患
  ・Guillain-Barré症候群
・慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー
・サルコイドーシス
・癒着性くも膜炎
・髄膜炎
・播種
・サイトメガロウイルスによる多発性神経根炎
  ・神経根や脊髄円錐の圧迫病変
・神経根外傷
・脊髄梗塞
・ADEM
・Krabbe病
・傍腫瘍性症候群
・家族性アミロイド多発神経根症


鑑別診断1.サルコイドーシス
2.腫瘍
3.脊髄梗塞
4.ADEM

 

Clinical History・大動脈解離(Stanford A)にて緊急手術を施行
・術直後から、左下肢不全麻痺•尿意消失を認めた
・画像は、症状発症から3週間後の画像

 

Diagnosis:脊髄梗塞


脊髄梗塞・血管閉塞による脊髄の壊死
・大動脈瘤・大動脈手術・大動脈解離・全身性低血圧・動脈硬化・感染症・血管炎・潜函病・凝固異常・麻酔手技による合併症
・脊髄の画像変化はしばしば非特異的
・特徴的な病歴
・拡散強調像が有効
・椎体梗塞:分節動脈の関与
・増強効果は、発症後1〜4週目で見られる
・馬尾の造影増強効果はより持続する
・前根が選択的に造影されることが多いが、後根も造影されることがある

 

発症6週間後

 

 

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Moderator:横田 元