未熟奇形腫 Immature teratoma |
「腫瘍は大きく、多房性嚢胞構造と充実性構造が混在し著明な増強効果を示す。
脂肪信号は充実性構造の内部に“まき散らされたように”点在する。」 |
『婦人科MRIアトラス』(秀潤社) |
▼ Immature teratoma(G2)Ia |
CEA | 0.7 | (5.0ng/mL以下) |
AFP | 232.2 | (10.0ng/mL以下) |
CA19-9 | 22.0 | (37.0U/mL以下) |
CA125 | 82.8 | (35.0U/mL以下) |
SCC | 2.7 | (1.5mg/mL以下) |
CA72-4 | 9.2 | (4U/mL以下) |
LDH | 162 | (106〜211IU/L/37℃) |
AFP:卵黄嚢腫瘍で高値。未熟奇形腫や胎芽性癌でも上昇。 |
胚細胞腫瘍の臨床病理学的分類 |
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■良性腫瘍 |
■境界悪性腫瘍 |
■悪性腫瘍 |
成熟嚢胞性奇形腫 |
未熟奇形腫(G1,G2) |
未分化胚細胞腫 |
(日本婦人科腫瘍学会編 2007年版 卵巣がん治療ガイドラインより 一部抜粋) |
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未熟奇形腫の再発率 |
悪性胚細胞腫瘍
・ 10代から20代の若年層に好発(中央値は約18〜20歳)
・ ほとんどが片側性で、健側卵巣の温存が可能(未分化胚細胞腫では10%程度に両側性発生)
・ 抗癌剤(BEPなど)が驚異的によく効くために現在ではほとんどの人が妊娠、出産の機能を失うことなく治癒するようになった
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