侵襲性血管粘液腫 aggressive angiomyxoma |
▼単純CT / 造影CT | ▼ T2強調画像 軸位断像 | |
▼ STIR 矢状断像 |
▼ T1強調画像 矢状断像 |
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▼ STIR 矢状断像 |
▼MRI造影前 / MRI造影後 |
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▼ 外科にて切除術が施行された | ▼ STIR 矢状断像 | 免疫染色 | ||
desmin (-) α – smooth muscle actin (-) S – 100 (-) estrogen receptor (-) progesterone receptor (-) |
診断:Aggressive angiomyxoma
aggressive angiomyxoma ・ 20-40歳代の女性に好発
・ 外陰、骨盤内、もしくは外陰〜骨盤内にまたがって発育することが多い
・ 術後の局所再発率が高い(33-72%)
そのために “aggressive”と名付けられている (予後は良く、臨床的にaggressiveと言うわけではない)
<画像所見>
・ 境界は比較的明瞭、辺縁が不整な場合もある
・ CT : 骨格筋より低吸収造影では内部が渦巻状、層状に増強
・ MRI : T2強調画像で高信号を示し渦巻状、層状の低信号を伴う造影後、低信号の部分が増強
(粘液基質と線維血管間質のそれぞれの成分を反映)
AJR; 172, 435-8, 1999
日泌尿会誌; 90, 882–5, 1999, 画像診断; 26, 188-9, 2006
<鑑別すべき疾患➀>angiomyofibroblastoma
aggressive angiomyxomaと比べて
・サイズが小さい(多くは5cm未満)
・腫瘍辺縁は平滑
・T2強調画像でより均一な高信号
・造影MRIで均一に強く増強(腫瘤全体で浮腫状の間質を背景に小血管の増生を認めるため)
画像診断; 26, 190-1, 2006
日産婦関東連会誌; 46, 379―85, 2009
<鑑別すべき疾患➁>cellular angiofibroma
aggressive angiomyxomaと比べて
・サイズが小さい
・腫瘍辺縁は平滑
・T2強調画像で信号が低くなる
(間質の粘液が少なく、細胞密度が高く、膠原線維が多い)
画像診断; 30, 222-5, 2010
J. Magn. Reson. Imaging; 29, 1195–8, 2009
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