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第 335 回 東京レントゲンカンファレンス[2012年4月26日]
症例1 60歳代 女性 : 左顎下部の腫脹 
 結核性リンパ節炎
 tuberculous lymphadenitis

 

 鑑別診断

●顎下部の孤立性充実性腫瘤
1)顎下腺腫瘍……しばしば顎下腺外病変との区別困難
2)腫大リンパ節…悪性リンパ腫で孤立性あり、稀ではあるがCastleman病もあり

●中心低吸収を示す頸部腫瘤
1)腫大リンパ節
 (1)急性化膿性リンパ節炎
 (2)菊池・藤本病(組織急性壊死性リンパ節炎)
 (3)猫ひっかき病
 (4)転移
 (5)悪性リンパ腫
2)感染性嚢胞性腫瘤

 

結核性リンパ節炎(tuberculous lymphadenitis)

・肺外結核の約15〜30%で、結核性胸膜炎に次ぐ
・肺結核の合併は約1/3〜1/2
・約70%は頸部
・頸部リンパ節炎の5%が結核性
・頸部結核性リンパ節炎:通常片側性、後頸部領域(レベルV、副神経)
・QFTによる結核感染検査
・画像所見:時期により異なる
 急性期:均一な内部構造・造影増強効果
 亜急性期:中心部の壊死・結節状の造影増強効果 辺縁に厚みのある造影増強効果
 慢性期:線維化・石灰化

 

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