Meckel 憩室に発生したGIST Gastrointestinal stromal tumor of Meckel’s diverticulum |
メッケル憩室 |
メッケル憩室は胎生期の卵黄腸管(yolk duct,vitello-intestinal duct)の遺残による先天性小
腸憩室で,1809 年に初めてMeckel が発生学的,病理組織学的にその成因を明らかにした。
【症状のあるメッケル憩室】
症状のあるMeckel 憩室の原因として穿孔、出血、腸閉塞、腸重積や腫瘍などがある。
腫瘍の頻度は3.2% と少ない。
【メッケル憩室の腫瘍】
カルチノイド、肉腫、異所性組織(異所性胃組織、膵組織)に由来する癌、平滑筋腫や脂肪腫などの報告がある。
GIST の報告は稀である。
鑑別診断 |
・感染を伴った小腸粘膜下腫瘍 GIST
・消化管内腔と穿通した小腸粘膜下腫瘍 GIST
参考文献
・Meckel JF; Arch f d physiol 9:421―453, 1809
・Harkins HN,Ann Surg 98:1070―1095, 1933
・Leijonmarck CE,Br J Surg 73:146―149, 1986
・Yamaguchi M, Am J Surg 136:247―249,1978
・田中早苗,外科診療46:818―826, 1961
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