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第 343 回 東京レントゲンカンファレンス[2013年4月25日]
症例5 40歳代 男性 : 腹痛、白色便。膵頭部に腫瘤性病変がみられる。
腹部結核性リンパ節炎
abdominal tuberculous lymphoadenitis

 

 所見のまとめ

膵頭部周囲の腫瘤、多房性様構造、辺縁と隔壁に強い造影効果、T2WIで部分的に低信号、傍大動脈に腫大リンパ節。


 腹部結核性リンパ節炎

・肺外結核のうちリンパ節結核の占める頻度は約30%:大半が頸部に生じ、腹部リンパ節は稀
・腹部結核においては消化管50% 腹膜42% リンパ節8%
・中心部では乾酪壊死のため造影後には低吸収域となり、炎症の強い周辺部、辺縁部に強い造影効果が見られる。
・腹部の腫大したリンパ節は癒合傾向を示しやすく、多房性パターンを示すことがある。

 


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