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第 351 回 東京レントゲンカンファレンス[2014年4月24日]
症例7 60歳代 男性 : 左側胸部痛、体重減
肺梗塞
plumonary infarction

 

 画像所見のまとめ

・左肺底区胸膜下の浸潤影、スリガラス影及び不定形結節影
・左肺底区の小葉間隔壁肥厚、肺動脈狭小化
・少量の左側胸水
・有意なリンパ節腫大なし
・肺尖部ブラ、胸膜肥厚

当初疑われた疾患
・COP
・クリプトコッカス
・ウィルス感染
・結核腫
・サルコイドーシス
・BAC
・癌性リンパ管症

 

 肺梗塞

・病理学的には出血性梗塞
・急性肺動脈血栓塞栓症の10〜15%に合併
・中枢肺動脈よりは末梢肺動脈の閉塞で生じやすい。
・炎症を伴うことにより胸膜性胸痛、発熱、血痰等の症状が出現する。
・塞栓部を頂点とした楔状陰影(Hampton’s hump)
・回復期では陰影が形を保持したまま縮小(melting sign)

 


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