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東京レントゲンカンファレンス TOP症例一覧 第359回症例症例:呈示
第 359 回 東京レントゲンカンファレンス[2015年4月23日]
症例5 10歳代 男性
くる病
rickets

 

 くる病の診断マニュアル

【大項目】
単純X線でのくる病変化
  骨幹端の杯状陥没、または骨端線の拡大や毛羽立ち
・高ALP血症
【小項目】
・O脚/X脚などの骨変形、脊柱の彎曲、頭蓋ろう、大泉門の開離肋骨念珠、関節腫脹のいずれか
・低リン血症、または低カルシウム血症

日本小児内分泌学会

 くる病の画像所見

・成長板の拡大
・骨端、骨幹端の成長板に面した毛羽立ち、杯状拡大
・くる病性念珠
・偽骨折
・長管骨の彎曲
・Rugger Jersey Spine Appearance

Rugger Jersey Spine Appearance
画像

 

 

 Rugger Jersey Spine Appearance

・硬化性変化:終板下における石灰化像、椎体中央部と椎間板部が比較的透過性となるため、横縞模様となる。
・Paget 病
・副甲状腺機能亢進
・腎臓の骨異栄症、ファンコニ症候群
・ビタミンD抵抗性
・くる病、慢性の腎炎、糖尿病、高血圧症

 

 


 

参考文献

  • 単純X 線写真の読み方・使い方、著者 黒崎 喜久先生、312-320,341-342
  • 体内で必要とするビタミンD 生成に要する日照時間の推定,Hideaki Nakagima,Journal of Nutrional Science and Vitaminology
    59,257-263,2013


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Moderator: 木村 裕介