傍骨性骨軟骨異型増生 bizzare parosteal osteochondromatous proliferation |
まとめ |
・示指中節骨に発生した骨性腫瘤
・術後1年半で再発
・骨髄内から髄外に広がるが、脂肪髄との連続性はない
・軟骨成分を疑うT2WI高信号域
鑑別診断 |
・反応性骨軟骨形成病変(BPOP, florid reactive periostitis, Turret’s exostosis)
・傍骨性骨肉腫
・骨軟骨腫
Bizarre parosteal osteochondromatous proliferation (BPOP) |
・Noraらにより1983年に報告
・手足の短管骨に好発する骨軟骨腫様の反応性骨軟骨形成病変
・外傷の関与が示唆
・Florid reactive periostitis、BPOP、Turret’s exostosisは一連の病態と考えられており、
時期の異なる像を見ているものと考えられている
・最近特異的な染色体異常が報告され、腫瘍性病変の性質も示唆
・20〜55%と再発率が非常に高い
BPOPの画像所見
・骨表面に境界明瞭な石灰化、骨化を伴う隆起性病変
・骨皮質に連続するが、骨髄との連続性はない
・骨膜反応は認めない
・MRIで軟骨帽様のT2WI高信号の領域を伴うことがある
・非典型的な画像所見を呈した報告あり
Take home point |
・骨腫瘍には好発部位がある
・手は外傷の多い部位であり、手指に発生した傍骨性骨腫瘤を見た際には反応性骨軟骨形成疾患(BPOPなど)を鑑別に入れる
・BPOPは病理的に骨軟骨腫に類似する構造を持つが、画像所見が異なる場合にはdiscussionが必要
参考文献