肝サルコイドーシス hepatic sarcoidosis |
画像所見のまとめ |
・造影CT:早期動脈相、後期動脈相、門脈相、静脈相にて低吸収腫瘤。
・EOB・MRI:肝細胞相にて低信号となっている。
・その他の画像では、肝腫瘤ははっきりしない。T2低信号腫瘤?
・脾臓にも結節?
多発肝腫瘤(+脾腫瘤)の鑑別 |
・悪性リンパ腫
・結核
・肝膿瘍
・サルコイドーシス
・転移性腫瘍
類上皮細胞が、多核巨細胞を伴って境界不明瞭な肉芽腫を形成 |
肝サルコイドーシス |
・肝生検によるサルコイドーシス病変・・・80%
・剖検例・・・約40%(肺74%、リンパ節72.1%、心63.5%につぐ頻度)
・臨床症状は乏しい。(軽度肝障害)
・ACE・・・高値 ちなみに本症例は25.1(正常上限25.0)
・多発乏血性腫瘍
・超音波:低エコー結節
・造影CT:比較的境界明瞭の低吸収結節。早期では染まらず、後期相で遅延造影される。
・MRI: T1低信号、T2低信号、ダイナミックMRI動脈相にて低信号
(各シーケンスで低信号を示し、背景肝より弱い漸増型の増強効果を示す。)
Take home message |
肝臓の多発性腫瘤を見たら、脾臓も見よう!
全身検索も忘れずに!
参考文献
|