子宮内外同時妊娠 heterotopic pregnancy |
子宮内外同時妊娠 heterotopic pregnancy |
・自然妊娠:非常に稀(1.5〜3万妊娠に1例)
・生殖補助医療による妊娠:0.15〜1% 前後
・症状:(無月経)、下腹痛、性器出血
・着床部位:卵管(膨大部、峡部、間質部)、子宮頚管、卵巣、腹腔 etc..
治療:原則は手術(特に卵管妊娠)
非卵管妊娠の場合は、条件を満たした場合に待機療法(自然吸収を待つ)の選択も可能である
卵管妊娠の場合も、条件を満たせば卵管温存手術が可能
待機療法(卵管以外) |
全身状態 | 良好 |
破裂の有無 | 未破裂 |
hCG | <10000IU/L |
腫瘤径 | <3〜4cm |
胎芽 | — |
卵管温存手術(卵管妊娠) |
挙児希望 | あり |
腫瘤径 | <5cm |
hCG | <10000IU/L |
初回卵管妊娠 | |
胎芽・胎児心拍 | なし |
破裂の有無 | 未破裂 |
妊娠初期のMRIのリスクについて…
First trimesterにおけるMRIの暴露は、暴露しない場合と比べて胎児期や新生児期におけるリスクの上昇に関与しない。
妊娠のいかなる時期においても、ガドリニウムMRIは、リウマチ性、炎症性疾患や流産、新生児死亡のリスクを上昇させる。
Joel G. Ray. et al. Association Between MRI Exposure During Pregnancy and Fetal and Childhood Outcomes. JAMA. 2016;316(9):952-961.
MRI(非造影)では:
正常妊娠+異所性妊娠
卵管の出血、付属器腫瘤、血性腹水
しかし、その他の出血性病変との鑑別はやはり難しい
*take home point |
・子宮腔内の妊娠を確認しても異所性妊娠は否定できない!(特に生殖補助医療)
・黄体出血であれば出血が進行することはないが、異所性妊娠であれば出血が進行する。
参考文献