深在性軟部平滑筋腫 leiomyoma of deep soft tissue |
画像所見 |
・骨盤底部に生じた境界明瞭な腫瘤で、浸潤傾向なし。
・子宮および膣、膀胱および尿管、直腸のいずれからも由来していない。
・内部に脂肪濃度を認めるが、これは巻き込まれた周囲の脂肪組織である。
・周囲や内部の血管増生が非常に目立つ。
・T2WIで低信号の隔壁構造あり。
・間質はゆっくりと均一に造影される。
・FDG の集積は全体にほぼ均一で、強くはない。
鑑別診断 |
・Aggressive angiomyxoma
・Angiomyofibroblastoma
・Cellular angiofibroma
ここまでは有名であるが、さらに以下を加えておく。
・Leiomyoma of deep soft tissue
・Solitary fibrous tumor
Leiomyoma of deep soft tissue |
・軟部腫瘍としての平滑筋腫は以下に分類される。
➀皮膚由来 ➁血管由来 ➂その他(Leiomyoma of deep soft tissue)
・➂に分類されるものは、一般的には四肢の深部に好発する。
・それとは別に、➂の中に、子宮平滑筋腫に類似するものがある。
・生殖可能年齢の女性に好発
・多彩な変性をきたし、石灰化を伴うことも
・エストロゲン受容体の発現あり
まとめ |
・好発部位の近くにも病変は発生する。
参考文献