第 407 回 東京レントゲンカンファレンス[2024年2月22日]
| 症例3 50歳代 男性:右下腿部痛 |
| Brown 腫瘍(副甲状腺機能亢進症) Brown tumor(hyperparathyroidism) |
| Brown Tumor(Osteitis fibrosa cystica) |
・原発性・二次性副甲状腺機能亢進症や腫瘍随伴症候群に伴う反応性の骨融解 (褐色の色調はヘモジデリンの沈着によるもの)
・原発性副甲状腺機能亢進:PTH の過剰分泌。85% が副甲状腺腫。高Ca血症、低P血症。Brown tumor が原因で診断される症例は全体の5% 以下。
・二次性副甲状腺機能亢進症:透析や慢性腎不全が原因となる。血中Caの低下のため PTH が過剰分泌。低Ca血症、高P血症(原発性のものの逆)
・腫瘍随伴症候群:悪性腫瘍により 副甲状腺関連ペプチド(PTHrP) が産生されるため発生する。PTHrP は骨・腎・腸管へPTHと同様の影響を与えるものの採血上は PTH は低下する。(骨転移ではない)
| Brown tumor |
・骨腫瘍様の溶骨性病変
・好発部位は骨盤骨、肋骨、長管骨骨幹部、鎖骨、下顎骨
・画像では境界明瞭な溶骨性病変として描出され、膨張性病変を呈することもある。
| 溶骨性病変の鑑別 |
・FOGMACHINES
・FEGNOMASHIC
| 多発する溶骨性病変 ( Multiple lytic lesion) |
・FEEMHI
・F:Fibrous dysplasia
・E : Eosinophilic granuloma
・E : Enchondroma
・M : Metastatic disease, Multiple myeloma
・H : Hyperparathyroidism (Brown tumors), Hemangiomas
・I : Infection
| 年齢を考慮した鑑別 |
・骨腫瘍の80% は年齢のみで鑑別可能ともいわれている。
参考文献