第 407 回 東京レントゲンカンファレンス[2024年2月22日]
| 症例5 50歳代 男性:咳嗽 |
| 腺様嚢胞癌 adenoid cystic carcinoma |
| 気管・気管支腺様嚢胞癌 |
・気管腺に発生する低悪性度腫瘍で,緩徐に発育する.
・気管・気管支原発の悪性腫瘍の中では扁平上皮癌に次いで多い.
・40 〜 50 歳代に多く,喫煙との関連や,性差はない.
・咳嗽・喘鳴・血痰などの症状を呈する.
| 気管・気管支腺様嚢胞癌の画像所見 |
・気管下部〜主気管支の中枢気道に好発.
・気管・気管支壁に沿って長軸方向に進展.
・縦隔の脂肪組織に広く進展することもある.
・FDG-PET で中等度の集積.
| 気管・気管支腺様嚢胞癌の進展形式 |
・浸透性に発育し,腫瘍内に気管軟骨輪の構造が保たれる.
・病理組織でも気管軟骨輪を温存して進展.
| 鑑別診断 |
・気管原発腫瘍? → 扁平上皮癌
・縦隔病変の進展? → 悪性リンパ腫,肺門部肺癌の縦隔進展,転移
| Take Home Message |
気管・気管支由来と思われる病変で,
①気管に沿って長軸方向に広く進展し,
②気管軟骨を保って浸潤する場合は,腺様嚢胞癌を疑う.
参考文献