第 408 回 東京レントゲンカンファレンス[2024年4月25日]
| 症例2 70歳代 男性:大動脈解離フォローアップの造影CTで腫瘤を指摘 |
| 肝細胞癌胆管浸潤 Hepatocellular carcinoma with intrabileduct tumor growth |
| 鑑別 |
肝内胆管癌
肝細胞癌
転移性肝癌
| 鑑別診断 |
・胆管に沿った進展が見られることから、当初は肝内胆管癌が第一に疑われた
・しかし、画像検査では
① ダイナミックスタディにおける早期濃染
② 拡散強調画像でADC低下は軽度
③ EOB造影MRIでEOB取り込みが示唆される
という所見で、むしろ肝細胞癌が疑われる
特に、③の所見は肝内胆管癌では考えにくい
・そこで、追加検査としてAFPとPIVKA2の測定を行い、
AFP 1.8 PIVKA2 37.47
とPIVKA2の上昇が認められた
最終診断:肝細胞癌(胆管内への進展を伴う)
| 肝細胞癌の胆管内進展 |
・胆管内発育型肝細胞癌は発育進行のため、診断時には手術適応外で予後不良であることが多い。
・可能な場合外科的切除が第一選択、予後良好となる。
・症状は黄疸がほぼ必発、他に胆管炎の症状が多い。、まれに、腫瘍からの出血による消化管出血の報告あり。
・AFPは正常値でもPIVKA2が高値となることが多い。
・末梢型胆管細胞癌は25%、肝細胞癌は3%でCTが胆管拡張がみられる。
・肝門部近傍発生の肝細胞癌は6cmを超える大きさだと、圧排により抹消の胆管拡張をきたすことがある。
そのため胆管浸潤の診断について偽陽性を示す可能性がある。
参考文献