第 408 回 東京レントゲンカンファレンス[2024年4月25日]
| 症例5 80歳代 男性:腹痛、下痢 |
| 上腸間膜動脈塞栓症 superior mesenteric artery embolism |
| 上腸間膜動脈塞栓症 |
<解剖>
・第12胸椎~第2腰椎のレベル前面から分岐
・各分枝はネットワークを形成し、小腸や上行結腸、横行結腸を主体に栄養
<病態・疫学>
・不整脈(Afなど)による左心耳血栓
・壁在血栓、大動脈プラーク
⇒上腸間膜動脈を塞栓
⇒腸管虚血・壊死
・急性腹症の内1%以下、死亡率 50-60%
<治療>
外科的治療(壊死腸管切除),
血行再建:golden hour 発症より6~10h
| 腸管虚血:機序と腸管壁の変化 |
・原因となる病態によりとりうる所見は変わってくる
・動脈血流低下においては腸管壁の菲薄化や緊張低下にも注目
| 結語 |
・上腸間膜動塞栓症はときに広範な腸管壊死を起こし、致死的になりうる
・腸管壊死兆候が出る前の早期の診断が必要、smaller SMV signを見た場合は積極的に腸管虚血の評価を
・腸管虚血の原因(動脈虚血、静脈虚血)ごとにとりうる所見を理解する必要がある
参考文献