症例4 10歳代 女児

●確定(最終)診断
Solid and papillary epithelial neoplasm of the pancreas

Solid and papillary epithelial neoplasm of the pancreasは上皮性・間葉性・分泌性など様々なマーカーを有する単クローン性の細胞から構成される良性もしくは低悪性度の膵外分泌性腫瘍である。
起源は依然として明らかではないが、外・内分泌細胞のいずれにも分化し得る原始細胞と考えられている。

一般的事項
・正確な頻度は不明であるが、外分泌性の膵腫瘍のおおよそ1〜2%程度
・思春期から若年女性(平均23-25歳)に好発
・男女比は1:10
・人種差はない
・無症状で発見される場合が多い
・再発、転移の頻度は低いが、術前に将来の転移の可能性を除外できないので手術が選択される

 
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 moderator:辰野 聡



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