症例 1:2歳以下 男児

主訴:腹部膨満、嘔吐
経過:妊娠経過は順調、34週6日で早期破水、骨盤位にて帝王切開にて出生。
新生児黄疸のため光線療法1回あり。生後より腹部膨満、嘔吐を時々繰り返す。
その他:
先天性奇形症候群あり:肺動脈狭窄、左眼低形成(左網脈絡膜コロボーマ)、左眼裂狭小、小頭傾向(正常下限)、左停留睾丸、肛門膜様狭窄。両側第5指中手骨低形成など
各種ウイルス抗体異常なし
染色体検査:7q- 症候群(短部欠失)
●提示画像(画像をクリックすると拡大された画像がみられます)
T2WI

 

 
T1WI

 
CT with CM
 
MR/CT 所見
・仙骨前面と直腸との間に局在性病変あり、信号強度は脂肪に相当し、壁肥厚を示す直腸を右後方よりやわらかく圧排している。
・仙骨下部posterior mass と仙尾骨間に欠損あり。この欠損部を介して馬尾様の索状の構造物が病変内部へ連続している。
・tethered conusはない。
 
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moderator : 小野 由子


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