症例6:30歳代 男性

診断:Sarcoidosis
 
Sarcoidosis
・全身性の非乾酪性肉芽種形成を特徴とする原因不明の疾患
・20〜40歳に好発(本例:33歳)
・肺門リンパ節腫大や肺野病変が認められる頻度は本邦では75%
・通常は経気管支肺生検で診断される
 陽性率90%
・気管支血管束の肥厚ないしは周囲の分布
・両側性で上葉優位の分布をとることが多い
・小葉間隔壁、細気管支周囲、葉間・胸膜に沿う微細粒状影
・大小の融合性結節影(単発/多発)
 辺縁はshaggy patternを呈すことが多い
 融合が進むと浸潤影を呈するようになり、肺炎と鑑別困難になることも
・スリガラス影(局所的/広範な)
・末梢肺野、特に上肺野の局所的収縮像
 
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moderator : 大杉 圭


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