診断：Castleman disease

Castleman diseaseは、angiofollicular hyperplasia、giant lymph node hyperplasiaとも呼ばれるリンパ増殖性疾患である。最近ではlocalized Castleman diseaseとdisseminated Castleman diseaseの2つのグループに分類され、組織学的には、hyaline-vasucular typeとplasma cell typeに分類される。提示した症例はLocalized typeである。この疾患は組織学的に90%がhyaline-vasucular typeである。年齢は12歳から63歳(平均34歳)で、男女比は1：4である。好発部位は縦隔が70%、腹腔・後腹膜腔と合わせて10-15％、頚部とその他が10-15％である。9割の症例が無症候性である。画像上、単純写真で胸部では腫瘤影として胸腺腫に類似した所見を呈する。時に粗大石灰化をみることもある。腹部では特に所見はない。CTでは均一な軟部組織腫瘤として描出され、、造影CTで濃染される。MRではT1強調画像で筋肉より軽度高信号、T2強調画像では高信号を示し、、造影MRで著明に増強され、腫瘍内部あるいは周囲にflow voidを認める。治療としては切除(出血量は比較的多い)が第一選択であるが、完全切除不能例では放射線治療が行われる。予後は良好である。

1. Ko S F et al. Imaging spectrum of Castleman’s disease.AJR 2004;182:769-775
2. Meador TL et al.CT features of castleman disease of the abdomen and pelvis.AJR 2000;175:115-118
3. Change SD et al.Castleman’s disease presenting as an adrnexal mass: ultrasound,CT and MRI features.British J Radiology 2004;77:161-163
4. McAdams HP et al. Castleman disease of the thorax:radiologic features with clinical and histropathologic correlation.Radiology 1998;209:221-228

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