症例 5:30歳代 女性

【主 訴】
慢性膵炎急性増悪にて受診。精査中,多発肝腫瘤を指摘。
HBV-Ag/Ab(-),HCV-Ab(-),AFP3.5 , PIVKA-II 496↑

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腹部超音波

経静脈性dynamic CT

(plain)

(early arterial)

(late arterial)

(portal)

(delayed)

腹部血管造影

(P-SMA)

(CHA)

MRI

T1WI in phase
(pre SPIO)

T1WI out of phase
(pre SPIO)

T2WI
(post SPIO)

所見のまとめ

・腹部超音波:肝内に多発するlow echoな結節病変。
・腹部dynamic CT:単純では高〜等吸収。
 Early enhancementおよびdelayed phaseでのwash outを示す多発結節。
・腹部MRI(SPIO):T1 high(out of phaseで抑制されない),
 T2 iso signalでSPIOの取り込みが周囲肝より多い結節。
・血管造影,CTAP,CTHA :多発する多血性結節。
 CTHAでearly enhancementを示し,delayed phaseでも周囲実質よりわずかに
 造影効果が強い。Corona enhancementは認めない。後期相でわずかに造影効果あり。

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Moderator:渡辺 佳明

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