症例 1:10歳代 女性

【主訴】複視、左外転神経麻痺
尿崩症様症状あるも放置。その後上記症状も出現。
CT, MRIにて左海綿静脈洞部を中心とする腫瘤が指摘された。2度生検行うも診断がつかず、3度目で組織学的診断が確定した。

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Coronal T1WI

Coronal T2WI

Coronal T1+CE

Axial FS T1WI+CE

CT (Bone window)

Sagittal T1WI

Sagittal T1+CE

画像所見

・Lt. Cavernous sinus 後下部を主座とするsolid tumor
・T1WIにて灰白質と同程度の低信号、T2WIにて白 質と同程度の淡い高信号。
・内部均一で石灰化や変性はなく、やや不均一で軽 微な造影効果。
・左ICAを巻き込み圧排するが閉塞、狭窄なし。
・下垂体やstalkの偏位、圧排所見はごく僅か。
・Tumor後縁で、後床突起左側や蝶形骨の一部破壊 およびclivus左側に沿った骨髄内進展 。
・Infundibular recessに同様の小結節。

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Moderator:岡本 嘉一

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