症例 5:80歳代 女性

【現病歴】 他院にて下部消化管内視鏡によるポリペクトミー施行後に腹痛あり、CTにて腹部腫瘍を指摘される精査加療目的にて当院紹介
【既往歴】 高血圧、高脂血症、不整脈、大腸ポリープ

臨床情報
・WBC 5410/μl, RBC 385万/μl, Hb 11.2, Ht 35.7 %, Plt 27.9万/μl
・TP 6.1 g/dl, Alb 3.6 g/dl, AST 14 U/l, ALT 7 U/l, Amy 30 U/l, T.Bil 0.3 mg/dl,
 BUN 14.0 mg/dl, Cr 0.82 mg/dl, BS 92 mg/dl, CRP 1.64 mg/dl
・Na 143 mEq/l, K 4.1 mEq/l, Cl 105 mEq/l
・CEA 0.7 ng/dl, CA19-9 7 U/ml
・Ad 24 pg/ml, NAd 34 pg/ml, Dopamine 13 pg/ml

尿所見
・比重1.015、pH 5.5
・蛋白 (−)、糖 (−)、潜血 (±)、細菌 (+)、白血球 (2+)
・扁平上皮 1-4/HF、尿細管上皮 1/20HF

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腹部CT
(単純、造影)

腹部MRI

(SPGR out-of-phase、T2WI)
(冠状断ダイナミック造影)
(SPGR in phase、造影後脂肪抑制T1WI)

腎シンチ(99mTc−MAG3) PET/CT Fusion


腎動脈造影 腰動脈造影

画像所見

・ 後腹膜の巨大腫瘍(腰動脈支配)
・ 左腎浸潤、尿管閉塞を認める
・ 脂肪成分・石灰化を示唆する所見はない
・ 壊死・変性傾向がある
・ PET陽性(SUV max 5前後)

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Moderator:鈴木 一史

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