症例6 30歳代 男性

肉眼病理 所見

白色調、弾性硬の充実性腫瘤

病理 所見

左 軟部組織中に胚中心の明瞭なリンパ濾胞の形成や繊維化を示す多結節状の病変が認められ、好酸球の浸潤も目立っている。
右 一部では明瞭な好酸球膿瘍の形成が認められる。

 

最終病理診断
Kimura's disease, left lower jaw


木村病(軟部好酸球性肉芽腫症)

  • 1948年に木村らにより「リンパ組織増生を伴う異常肉芽」と報告。
  • 原因不明 (T型アレルギーの関与 ? ) 。
  • 60%以上が30歳未満に好発。男女比は約6:1。
  • 好発部位は頭頚部で全症例数の約75%。 特に耳下腺や耳介周囲(頬部、顎下腺)に好発。
  • 組織学的には非特異的な炎症性肉芽の中のリンパ濾胞の増生、濾胞間の線維化があり好酸球、リンパ球、形質細胞などの炎症性細胞浸潤像。
  • MRIでT1強調像にて低信号、T2強調像にて脂肪と等〜やや高信号、造影効果は比較的良好。
  • 周囲への浸潤傾向や片両側頚部リンパ節腫脹を全症例の約75%に合併(D/D 急性炎症,悪性リンパ腫)。
  • 67Gaは高集積の場合と集積しない場合(活動性 ?)。
  • 確立された治療法なし。小病変や単発のものは切除。多発性や大きなものは、ステロイドの内服や電子線照射。
  • 良性腫瘍だが、再発しやすい。
 
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Moderator : 岡本 嘉一