| 血管腫(骨内) | 
      画像所見
| [単純写真] | 骨幹端から骨端部 膨張しているが軽度 全体にlucent で溶骨性変化を示す 粗な網目状、ネットワーク状の構造を示す | 
| [CT] | 髄腔を主とした溶骨性変化を示す 皮質に肥厚あり、硬化ははっきりしない 骨化、石灰化はない、骨膜反応なし | 
| [MRI] | T1, T2 とも高信号 T1 にて脂肪を疑う高信号域 | 
Intraosseous hemangioma
        ・椎体の良性腫瘍のうち最多
        ・骨血管腫の75% は椎体、頭蓋骨に生じる
        ・椎体が最も多く、椎弓への進展は10-15% 。頭蓋骨では前頭骨が最多
        ・原発性骨腫瘍の1%, autopsy では11% の症例に思春期以降に発達するものがほとんど。ほとんどが無症状
病理:Capillary と Cavernous に分かれる
        Cavernous: common
        壁の薄い、大きな血管あるいは空洞を形成。一層の内皮細胞で裏打ちされている。
      再吸収された骨梁により取り囲まれる。椎体、頭蓋骨に多い。
      Capillary : uncommon
        内皮細胞で裏打ちされた、微細な血管構造で形成
      扁平骨(肋骨、骨盤)や長管骨の骨幹端に多い
| ●脊椎 基本的に単発病変 側面像で“corduroy cloth appearance” や |  | |
| ●頭蓋 前頭骨に多いがどこにおきてもよい。 | ||
| ●そのほかの骨 Uncommon. MRIでは血管成分や脂肪、間質性の浮腫を反映して、 |  | 
      画像鑑別診断
・短管骨に生じた場合、膨張することが多い → 動脈瘤様骨嚢腫(ABC) と似る
        ・長管骨の場合、lucent な部分が多ければ →FD と似る
        ・椎体ではPaget disease が第一に鑑別に挙がる
        ・Paget では椎体では膨隆することが多い点が異なる。また終板が不明瞭でかつ硬化する
        ・MMとMeta では溶骨があるが striation がない
      ・LCH では圧迫骨折がよく生じるが、hemangioma ではまれ
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