脊髄梗塞
spinal cord infarction |
Imagin Finding | |||
T2WI ・脊髄円錐に線状の高信号域を認める ・灰白質を侵し、一部は前角に一致する ・軽度腫脹を伴う |
造影T1WI |
T2WI | 造影後脂肪抑制T1WI | 造影後脂肪抑制T1WI |
脊髄腫大を示す疾患 | |||||
・脱髄 −ADEM −MS −突発性急性横断性脊髄炎 −視神経脊髄炎 ・感染症 −脊髄内膿瘍 −HAM −寄生虫 −HIVに伴う脊髄病変 |
・脊髄腫瘍 −原発性 −転移 ・炎症 −サルコイドーシス −SLE −Sjögren症候群 −癒着性くも膜炎 −アトピー性脊髄炎 |
・脊髄空洞症 ・亜急性壊死性脊髄症を起こす疾患 ・脊髄血管障害 −脊髄梗塞 −脊髄硬膜動静脈瘻 −脊髄髄内動静脈奇形 −脊髄髄内出血 |
神経根に増強効果を認める疾患 | |||
・Guillain-Barré症候群 ・慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー ・サルコイドーシス ・癒着性くも膜炎 ・髄膜炎 ・播種 ・サイトメガロウイルスによる多発性神経根炎 |
・神経根や脊髄円錐の圧迫病変 ・神経根外傷 ・脊髄梗塞 ・ADEM ・Krabbe病 ・傍腫瘍性症候群 ・家族性アミロイド多発神経根症 |
鑑別診断1.サルコイドーシス
2.腫瘍
3.脊髄梗塞
4.ADEM
Clinical History・大動脈解離(Stanford A)にて緊急手術を施行
・術直後から、左下肢不全麻痺•尿意消失を認めた
・画像は、症状発症から3週間後の画像
Diagnosis:脊髄梗塞
脊髄梗塞・血管閉塞による脊髄の壊死
・大動脈瘤・大動脈手術・大動脈解離・全身性低血圧・動脈硬化・感染症・血管炎・潜函病・凝固異常・麻酔手技による合併症
・脊髄の画像変化はしばしば非特異的
・特徴的な病歴
・拡散強調像が有効
・椎体梗塞:分節動脈の関与
・増強効果は、発症後1〜4週目で見られる
・馬尾の造影増強効果はより持続する
・前根が選択的に造影されることが多いが、後根も造影されることがある
▼ 発症6週間後 |
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