右卵管癌 adenocarcinoma of right fallopian tube |
画像所見・骨盤内右側寄りに長円形の腫瘤
・T2強調像で高〜やや淡い低信号、T1強調像で筋とほぼ等信号、拡散強調像で高信号
・CT,MRIともに辺縁主体に造影効果あり
・PET/CTで腫瘤全体に異常集積あり
・管状の構造物
・子宮との連続性ははっきりしない
・腸管(虫垂含む)? 卵巣? 卵管?
腸管(虫垂を含む)? ・虫垂は正常と思われる ・腸管由来にしてはイレウスがない |
卵巣? ・管状の形態をとるのは非典型的 ・T2強調像にて卵胞?らしきものがありそう |
手術所見
病理所見
(H-E染色 40倍/H-E染色 400倍)
異型の強い細胞が密に増殖、一部に腺管様構造あり
診断:右卵管癌(adenocarcinoma)
一般的事項・女性性器悪性腫瘍の0.3%
・古典的3兆は水様性帯下または不正性器出血、下腹部痛、腹部腫瘤
・40〜65歳に好発(平均55歳)
・組織型はほとんどが腺癌
画像所見
・卵管水腫をきたしやすい(大量の漿液を産生)
・付属器領域のソーセージ状構造
・充実部分はMRI T2強調像で中等度〜高信号、T1強調像で低〜中等度信号(非特異的)
・卵巣や腸管病変との鑑別が問題になることあり
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