| 潰瘍性大腸炎に併発した筋炎（腸管外合併症） ulcerative colitis-related polymyositis |
薬剤性筋炎
| 炎症性腸疾患の腸管外合併症 |
・炎症性腸疾患の25%程度で腸管外合併症が見られ、この中で骨軟部領域の合併症は最多
・腸管外合併症の有無と腸炎の重症度に正相関
・腸管外合併症を伴う症例の75%は重症の腸炎
1．骨軟部領域： 9-53 ％（最多）- 四肢・脊椎の関節炎、骨粗鬆、筋炎
2．皮膚・口腔領域： 2-34 ％ - 結節性紅斑、壊疽性膿皮症
3．肝・胆・膵 - PSC (2-5 %)、胆管結石
4．眼球（ぶどう膜炎、虹彩炎）： 0.3-5 ％
5．成長障害
6．腎・尿路系（結石）： 6-23 ％
| 骨軟部領域での腸管外合併症 |
・四肢の関節炎： 5-20 ％
・脊椎の関節炎： 1-25 ％
・骨粗鬆・病的骨折
・局所的な筋炎（非常に稀）
・多発性筋炎（非常に稀）
| 炎症性腸疾患での筋炎 |
・診断：臨床的、病理組織学的
・腸炎による抗原放出に対する自己抗体産生→自己免疫性反応（筋炎）
・原疾患（腸炎）の病勢が関与
・四肢近位筋や体幹、頚部屈筋
・特徴的な部位：外眼筋（甲状腺眼症に類似）、腓腹筋（こむらがえり）
・炎症性腸疾患に対する治療で改善
| 薬剤性筋炎 |
・急性 ＜ 慢性
・疼痛・腫脹、筋力低下
・横紋筋融解・ミオグロビン尿
・躯幹部筋肉に多い
・ステロイド、メサラジン、アザチオプリン
・機序：一様ではない、直接的な筋傷害、抗原抗体反応、電解質バランス変化
・使用薬剤の減量・中止
参考文献
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