頭蓋骨類上皮腫 epidermoid cyst of the skull |
頭蓋骨から発生する腫瘍についての鑑別 |
骨発生の類上皮腫 |
発生頻度:全頭部腫瘍の0.3-1.8%、全類上皮腫の16-25%
発生部位:頭頂骨(35.9%)、前頭骨(30.4%)、後頭骨(15.2%)、蝶形骨(9.8%)、側頭骨(2.2%)
硬膜外類上皮腫の分類 (Skandalakisら)
➀ 外板型
➁ 内板型
➂ 板間層型: 最も多い
板間層内型
内方発育型: 板間層に発生し、頭蓋内に増大
外方発育型
亜鈴型: 内外両方に向かって発育
<頭部X線撮影>
円形〜楕円形の境界鮮明な骨透亮像
透亮像の辺縁は硬化像を伴うことが多い
<CT>
均一な低吸収域、高吸収域、低吸収域に散在性高吸収域
→高吸収域: 腫瘍内の高蛋白濃度、二次的炎症性変化による硝子化、石灰化、骨化などが生じている
<MRI>
T1WI: 一定した所見は呈さない
T2WI: 均一な高信号域
造影T1WI: 増強効果を認めない
※造影効果あり: 悪性類上皮腫の併存を示唆
DWI: 著明な高信号域
ADC: 脳実質と同等
参考文献
・嶋田淳一ら 脳外誌 10巻12号 2001年
・柿野俊介ら 脳外誌 8巻2号 1999年
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