第362回　東京レントゲンカンファレンスの司会を担当して

9月24日はあいにくの雨であったが、この時期のTRCとしてはほぼ平年並みの161名の参加があった。今回もまた教育的症例ばかりであった。
梅毒関連大動脈炎はなかなか正解にたどり着くには難しい症例であったが、梅毒はHIVとともに近年の日本で漸増傾向にあるという。決して過去の病気ではないことを肝に銘じるべきである。
低血糖脳症は糖尿病患者、高齢者、認知症患者が増加するなかで、特に糖尿病の自己管理を行っている高齢の糖尿病患者には、いつ起きても不思議でない疾患である。特徴的なMRI所見を覚ておきたいものである。
貴重な8症例を用意していただいたモデレーターの先生方、症例の読影を担当していただいたディスカッサーの先生方、開催にご支援を頂いているコニカミノルタヘルスケア株式会社の皆様、ならびにTRCの運営を担当されている事務局に厚くお礼を申し上げる。