神経内分泌腫瘍(カルチノイド) neuroendocrine tumor G1 |
鑑別診断 |
・悪性リンパ腫
・乳頭状腎細胞癌
・傍糸球体細胞腫
・神経内分泌腫瘍(カルチノイド)
ー由来は不明(幹細胞から?)
ー40-50代に好発、男女差なし
ー馬蹄腎(25%)や奇形腫(20%)に合併
→ 早期濃染するのでは……?
ー腎原発のものは一般に造影効果が弱い
ー石灰化の頻度は約25%
※合併する奇形腫によるものも含まれる
→ (教科書的とは言えないが)否定する理由はない
・後腎性腺腫
まとめ |
腎原発神経内分泌腫瘍(カルチノイド)あるいは、(非淡明細胞型)腎細胞癌
↓
後腹膜鏡下右腎摘出術施行
病理 | |
肉眼像 | HE染色 |
chromogranin/synaptophysin | |
診断:Neuroendocrine tumor, G1(carcinoid)
腎カルチノイド
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・一般に神経内分泌腫瘍の発生部位は、消化器系(約80%)> 呼吸器系 > その他(5%以下)
・偶然発見されることが多い、症状も非典型的 ※カルチノイド症候群は非常に稀
・馬蹄腎に合併しやすい(約25%)
・奇形腫と共存しやすい(約20%)
US:高エコー腫瘤、不完全な無〜低エコー被膜 ※時に石灰化が見られることがある
CT:不均一で増強効果の弱い境界明瞭な腫瘤 ※時に石灰化を伴う
RI:111-In-octreotideシンチグラフィが有用 ※オクトレオチド:ソマトスタチンアナログ
・治療は基本的に外科的切除
・完全切除することができれば予後良好
・しかし、半数程度は初発時に転移を伴っている
・放射性ソマトスタチンアナログ投与も効果あり
本症例は転移なし、術後3年半無再発生存中。
終わりに
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参考文献
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