最終診断検討中 |
画像所見=近位部、遠位部に性状の異なる病変
・近位部
虫食い状の骨破壊、骨外腫瘤形成 → 悪性病変を示唆
綿花様の硬化像→骨基質形成病変を示唆
=骨形成性の骨悪性腫瘍
・遠位部
flocculent pattern の硬化像 → 軟骨形成性を示唆
皮質破壊、骨膜反応、骨外腫瘤なし → 低悪性、中間性、良性
脱分化型軟骨肉腫 |
・低悪性の通常型軟骨肉腫から非軟骨性(脱分化)、高悪性腫瘍(低分化)が生じる
→未分化多形性肉腫、骨肉腫、線維肉腫など
・両者は明瞭な境界を持って隣接
・50-60歳代に好発
・軟骨肉腫の10%前後
→軟骨性腫瘍には二次性に軟骨肉腫
脱分化型軟骨肉腫の画像所見
軟骨性腫瘍を示唆する領域の内部や周囲にさらに活動性の高い病変(腫瘤形成・骨破壊)
軟骨性腫瘍+皮質破壊がもっとも高頻度
RadioGraphics 2004; 24:1397–1409
病理検討
・G1相当の軟骨肉腫成分
・骨肉腫成分
↓
・Osteosarcoma, Chondroblastic type
・Chondrosarcoma G1 に骨肉腫が隣接して発生
・Malignant mesenchymoma の範疇の病変
などが考慮される肉腫と考えられた
Take Home Massage |
・骨腫瘍は単純写真で質的診断しうる
・軟骨性腫瘍には二次性に高悪性腫瘍が生じうる
・二種類の成分を一箇所から採取する必要があるためサンプリングが重要
参考文献