 
  
| 粘液線維肉腫 myxofibrosarcoma | 
  
| 画像所見 | 
・T1WI:
     細胞密度の低い粘液腫様の基質は筋肉より低信号。細胞密度の高い領域は筋肉と同程度。悪性度が高くなり出血を来たすと高信号。 
    ・T2WI/STIR:粘液腫基質を反映して高信号。細胞密度の高い部位はやや低信号。 
    ・造影増強効果:粘液腫様の基質領域は造影増強効果が乏しく、充実成分は造影増強効果が見られる。
    ・腫瘤周囲にtail sign を認める。 
| Myxofibrosarcoma | 
・Myxofibrosarcoma(以下MFS) は悪性軟部腫瘍でfibroblastic/myofibroblastic tumourに分類されている。以前は myxoid variant of malignant fibrous histiocytomaとされていた。 
  ・典型的には高齢者(60代)が多く、やや男性に多い傾向にあり、高齢者の軟部腫瘍では最も多いものの一つである。 
  ・臨床症状としては増大傾向にある痛みを伴わない四肢の腫瘤として認められる。 
  ・深部皮下より皮膚や皮下組織に見られる傾向があり、頻度としては下腿 (~77%) 体幹部(~12%)後腹膜/縦隔 (~8%)  頭頚部 (3-10%)
| Take home messages | 
・MFSではtail signが浅部で見られる事が多い
    ・浸潤性の広がりを示すtail signは局所再発のリスクとも関連する可能性がありその認識と術者への伝達は放射線科医にとって重要 
参考文献