BCG 膀胱内注入療法後に生じた結核性大動脈瘤 infected aortic aneurysm caused by mycobacterium bovis after intravesical Bacillus Calmette - Guérin treatment for bladder cancer |
画像所見まとめ |
・胸部大動脈に嚢状動脈瘤
・辺縁に不整な造影効果を伴う低吸収域に取り囲まれる
・瘤の内腔は1週間で増大
・腹腔動脈は起始部で狭窄
・右前胸壁に膿瘍
BCG膀胱内注入療法 |
・ウシ型結核菌 Mycobacterium bovis
・筋層非浸潤性膀胱かん再発予防,進展予防効果
・作用機序は,宿主の免疫の活性化が非特異的あるいは特異的な免疫 誘導を起こし,かん細胞を破壊する
吉野 喬之.臨床泌尿器科 2017:71.50-57
BCG膀胱内注入療法の合併症
•粟粒結核
•結核性精巣上体炎
•結核性前立腺炎
•腎結核
•反応性関節炎
大島 勝利.泌尿器外科 2006;19.1409−1420
BCG膀胱内注入療法後結核性動脈瘤
•29例報告
•平均年齢 71歳
•潜伏期間 17ヶ月
•臨床症状 熱(48. 3%) 疼痛(79.3%)
Y.Higashi ,et al.Internal Medicine 2018;57.429-435
感染性動脈瘤
•大動脈瘤の0.7-1%
•起因菌はグラム陽性球菌やグラム陰性桿菌が多いが、他に結核菌、真菌などが稀に報告される
•感染性動脈瘤は破裂のリスクが高く、早期の診断治療が望まれる
Wai-Kit Lee,et al.Radiographics 2008;28.1853-1868
感染性動脈瘤の成因
1.既存の動脈瘤への感染
2.動脈壁の感染
@感染性心内膜炎由来の感染
A隣接する感染巣からの感染
B障害された内膜へ血中からの菌感染
C外傷由来の感染
奥田茂男.臨床画像 2017:33,286-288
感染性動脈瘤の画像所見
•限局した嚢状動脈瘤
•瘤壁の浮腫性肥厚
•周囲の脂肪織濃度上昇、液体貯留や膿瘍形成
•急速な増大傾向
A Thanila .Radiology 2004:231. 250-257
結語 |
・今回、BCG膀胱内注入療法後の結核性動脈瘤を経験した。
・感染性動脈瘤は急速な増大傾向を認め、致死的になることがある。
・感染性動脈瘤は早期に診断治療することが、重要である。
参考文献