●症例 1  90歳代 男性

確定診断;悪性リンパ腫(diffuse B cell type)

慢性膿胸に悪性腫瘍が合併しやすいことはよく知られており、その頻度は報告者により様々だが、5%以上との報告もある。わが国では悪性リンパ腫が過半数を占め、ついで扁平上皮癌が多く、その他種々の肉腫、悪性胸膜中皮腫、腺癌などが報告されている。
本症例では、慢性膿胸の既往がない点が非典型的だが、腫瘍内に肋骨を巻き込んでもその破壊が乏しいことが悪性リンパ腫を示唆する所見であった。

 
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moderator : 山本星河



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