●症例6 男児(乳児)

高い高い」をして遊んでいたところ急にぐったりとした。呼吸は浅く顔面蒼白。外見上明らかな外傷なし。入院後に強直性痙攣。
●提示画像(画像をクリックすると拡大された画像がみられます)
Fig.1 入院時 plain CT

plain CT 大脳鎌およびテントに沿った高吸収値。硬膜下血腫の所見。
 
Fig. 2 MRI(入院2日目)
T2強調画像  T1強調画像

後頭部大脳鎌と後頭円蓋部の硬膜下に、T2強調画像にて低信号T1強調画像にて高信号を呈する病変。硬膜下血腫の所見。前頭円蓋部にはT1強調画像でCSFよりやや高信号を呈する両側性の硬膜下液体貯留が認められる。成長過程での正常所見とも考えられるが、信号強度がCSFと異なるという点からは、後頭部のものとは時期の異なる出血あるいは今回の出血の広がりがもともとあった拡大腔内で薄まったもの、という可能性も考えられる。
 
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 moderator : 神山信也 徳丸阿耶



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