症例 3 20歳代 女性(未経妊未経産)

主 訴:下腹部膨満感、帯下増量、頻尿感
検査所見:
<腫瘍マーカー>CA125: 218.2U/ml(↑)
●提示画像(画像をクリックすると拡大された画像がみられます)
CT
CT/PlainPlain  CT/CECE

 
MRI (axial) 
MRI (axial)/T1WIT1WI
 MRI (axial)/T2WIT2WI

MRI (axial)/Gd-T1WI(fat-sat)Gd-T1WI(fat-sat)

 
MRI (sagittal)
MRI (sagittal)/T1WIT1WI  MRI (sagittal)/T2WIT2WI

MRI (sagittal)/Gd-T1WI (fat-sat)Gd-T1WI (fat-sat)

画像所見
●CT:
骨盤内から臍下に達する境界明瞭な腫瘤(径16×14×7cm)を認める。
中心部に不整形のLDA、辺縁は分葉状のsolid partを有する。造影後はsolid partに軽度の増強効果を認める。
両側卵巣指摘困難で、腹水多量に認める。
腹骨盤内にmetaの併発を疑うprimary lesion指摘できず。

●MRI:径17.5×10×10.5cmの境界明瞭な腫瘤。
辺縁は分葉状で、T2WI・T1WIともlow SI主体のsolid partを有し、不均一な増強効果を示す。
中心部にT2WIでhigh SI、T1WIでlow SIを呈する不整形のareaがある。一部はcystだが、造影後に充実成分の混在を示唆するenhanced areaもみられ、edematousなsolid partが疑われる。
子宮との明らかな連続性なし。両側卵巣は同定困難で、腹水中等量認める。

 
●摘出標本 ●病理組織像(HE染色)
●診断へ

 moderator : 林 敬二 手塚幹生



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