症例 5 30歳代 女性

主 訴:月経過多
●提示画像(画像をクリックすると拡大された画像がみられます)
造影CT

他院の腹部造影CTです。骨盤内に多房性の嚢胞性腫瘍が認められます。
一部、隔壁に沿って造影される充実性成分がみられます。
腹水の貯留はみられませんでした。
 
MRI(10日後)T2強調画像矢状断

腹部MRI T2強調画像sagittal像です。
骨盤内から腹腔内に、不均一なintensityをす、多房性のcystic massがみられます。隔壁に沿った充実性成分が認められます。
 
造影脂肪抑制T1強調画像矢状断像

脂肪抑制、造影T1強調画像、sagittal像です。
腫瘍の隔壁および充実性成分に造影効果が認められています。
T2強調画像で隔壁内部にlow intensityがみられた嚢胞には造影効果はみられず、粘液や血液の存在が考えられました。
これらの所見より画像所見からは粘液性嚢胞腺癌が疑われました。
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 moderator : 松永敬二
         大森智子、瀧川政和



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