症例 6:40歳代 男性

【主 訴】
発熱、下痢、血便、腹痛
4ヶ月前より主訴を認めた。約1ヶ月前に近医にて大腸内視鏡を施行し、大腸全体にびらんと粘膜浮腫を認め、クローン病が疑われた。その後、ステロイド、サラゾピリンによる治療が開始されたが、症状改善が見られないため、転院となった。

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胸部単純X線写真

正面

造影CT

平衡相

心嚢水、肝膿瘍(+ 被膜下膿瘍)

冠状断MPR画像

心嚢水、肝膿瘍(+ 被膜下膿瘍)
両者の直接の連続性はない

平衡相

  回盲部・上行結腸の壁肥厚

→腸炎

  周囲の脂肪織不整・腹膜肥厚
  ガスと液体の混在した空洞構造 

→腹膜炎/腹腔内膿瘍

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Moderator:相部 仁

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