症例 7:60歳代 女性

最終診断

肺原発腺癌 多発肺転移

考察
・入院時検査データが後に判明
 WBC 10700,CRP 0.52 ng/dl,KL-6 5907 U/ml(正常<500),
 CEA 1613 ng/dl(正常<5.0)
・検査所見から悪性を疑い,再度気管支鏡施行し,腺癌と診断された.
・胸膜陥入像,牽引性気管支拡張など肺の収縮機転が認められ,線維化が示唆される.
 → 前医で施行された気管支鏡の際に採取された組織には「線維化」組織のみで,
   悪性所見がなかった.
・小葉中心性の粒状影は経気道性の転移が疑われた.
・その後イレッサが投与され一時的に肺野の陰影全体が縮小,消失した.

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Moderator:杉浦 弘明

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