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第 345 回 東京レントゲンカンファレンス[2013年6月20日]
症例2 30歳代 女性 : 骨盤内腫瘤
直腸間膜内神経鞘腫
schwannoma in the mesorectum

 

 直腸間膜

直腸の上部では、腹膜は前面と側面とを被って直腸間膜となり、仙骨前面で岬角から第3仙椎までにわたって付着する。


Rs:岬角の高さから第2仙椎下縁まで
Ra:〜腹膜翻転部まで
Rb:〜恥骨直腸筋付着部上縁まで

 

 後腹膜の神経鞘腫

・末梢神経のschwann鞘から発生する腫瘍。
・性差はなく、30〜60歳に好発し、多くは単発例である。
・境界明瞭な円形・楕円形腫瘤でしばしば変性や石灰化を伴う。
・Solid areaはよく造影される。
・顔面、頸部に発生することが多く、後腹膜の発生は約4%。
・膵、腎原発もあるため後腹膜原発は0.7%とさらに稀。
・後腹膜神経鞘腫の28%は悪性と言われている。


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