造血髄再転換 bone marrow reconversion |
Reconversion of bone marrow |
加齢により骨髄は造血髄(赤色髄)から脂肪髄(黄色髄)に変化していくが逆に脂肪髄から造血髄に変換することがある。
・喫煙
・酸素消費量の高いスポーツ(マラソン、フリーダイビング)
・肥満、糖尿病
・閉塞性夜間無呼吸症候群(OSAS)
・慢性貧血(慢性疾患)
・造血因子による治療(G-CSF 製剤など)
画像所見
・造血髄 水分40% 脂肪40% タンパク質20%
T1WI で低信号, T2WI/STIR で高信号、細胞密度の高さを反映して拡散制限を伴う。
・CT では所見なしあるいは硬化することもある。
・PET での集積あり。
・骨髄シンチでの集積あり。インジウムシンチやスズコロイドシンチ
過去の報告は両側対称性が多いが。。
GCSF 製剤と投与された骨腫瘍患者の骨髄再転換のうち30%はFocal lesion であり悪性との鑑別を要した。
造血髄 VS 骨転移 画像による鑑別 |
・骨シンチでUptake なし
・CT で骨の変化なし。
・FDG-PET の集積が低め 3-5 くらい
・CT,MRI で病変内部が均一だと造血髄っぽい。
Take home message |
MRI で骨髄に異常信号を見かけ、骨破壊や腫瘤形成に乏しいときは骨髄再転換も鑑別に入れる。
インジウムシンチやスズコロイド等の骨髄シンチが鑑別に有用。
参考文献
戻る |