毛様細胞性星細胞腫 pilocytic astrocytoma |
毛様細胞性星細胞腫 |
特徴
・WHO gradeT
・増殖緩徐な星細胞腫
・20 歳以下に多い. (性差なし)
・小脳(60%)2)
・視神経-視交叉、視床下部(25-30%)
その他、基底核・視床、大脳半球など様々な部位に発生しうる。
画像所見
・充実部分:壁在結節mural nodule、強い増強効果
・嚢胞部分:大脳、小脳病変に多い、T1WI 低-等、T2WI 高
・周囲血管性浮腫は軽度
・石灰化伴うことは稀
成人発生毛様細胞性星細胞腫
・稀である
・頻度自体を記載した文献はない
・ 大脳発生が多い
毛様細胞性星細胞腫 | 血管芽腫 | |
年齢 | 20 歳以下が殆ど | 35-45 歳にpeak |
成人発生は、稀である | 成人後頭蓋窩腫瘍の7%(転移に次いで2 番目) | |
嚢胞成分および濃染する壁在結節を有する | ||
嚢胞壁造影 | 様々 | ないことが多い |
壁在結節 | 造影効果(+) | 造影効果(+++) |
周囲浮腫 | なし、あっても軽度 | 強い |
腫瘍新生血管 | なし | あり |
結語 |
・稀ではあるが、成人後頭蓋窩実質内腫瘍の鑑別診断として、毛様細胞性星細胞腫が挙がる。
・血管芽腫との相違:造影強度(壁在結節)、周囲浮腫、新生血管→左記所見に乏しい
参考文献
戻る |