fibrolamellar hepatocellular carcinoma |
画像所見 |
造影CT |
|
EOB-MRI PET-CT |
鑑別疾患 |
・肝硬変のない若年女性に発生する多血性腫瘍
➀限局性結節性過形成(FNH)
EOB-MRIの肝細胞相で取り込まれることが多い
中心瘢痕はT2強調像で高信号を示す
➁肝細胞腺腫
最も多いinflammatory typeではEOB-MRIの肝細胞相で等〜高信号を示すことが多い
➂fibrolamellar hepatocellular carcinoma
比較的大きく、増大傾向を示す腫瘍
肝生検が施行され
fibrolamellar hepatocellular carcinoma
と診断された。
fibrolamellar hepatocellular carcinoma |
・背景にウイルス性肝炎やアルコール性肝疾患のない比較的若年者の normal liver に発生
・好発年齢は20歳代、男女比 1:1
・欧米では全肝細胞癌の1〜9%、50歳以下の肝細胞癌の35%を占めるとされるが、本邦では極めて稀
・AFPの上昇はみられないことが多い
・発見時はすでに10cmを超える巨大な腫瘍であることが多い
・造影後は早期より不均一に濃染し、washoutを示す
・内部にはcentral scar およびそれに連続するradial septa がみられることが多く(71%)、
これらは線維組織であるため造影早期では低吸収域だが後期では造影効果がみられる。またT2強調像では低信号を示す
・腫瘍内石灰化は68%
・リンパ節腫大は65%
参考文献
◀ 症例提示へ戻る | 画像をまとめて見る…PDF |